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波の動きに合わせてアイテムを動かすには

https://www.youtube.com/watch?v=AN51t8YW3ho&hd=1

今回は波の動きに合わせてアイテムを動かす方法についてご紹介します。

波の動きに合わせてアイテムを動かすには、波を表すジオメトリ上の位置に、アイテムがぴったりと沿っている必要があります。これを実現するためには、頂点の位置にコンストレイントする機能を使う必要があります。

まずはこの設定方法を、簡単な球体と立方体でご紹介します。この立方体を球体の頂点に対してぴったりと配置してみます。立方体を選択したら、次に球体を選択し、モディファイヤタブにある頂点の位置をクリックします。すると、立方体が球体にぴったりとくっつくように配置されるようになりました。最初に配置される頂点というのは、立方体と球体を結ぶ直線に一番近い距離にある頂点が選ばれますが、アイテムリストで立方体を開き、その中にあるVertex Position:Sphereというモディファイヤを選択し、プロパティの中から配置する頂点のインデックスを手動で設定することも可能です。

この状態では立方体は頂点の位置に配置されただけなので、回転方向がそろっていません。この回転方向を揃えるためには、もう一度立方体を選択し、その後で配置先となる球体を選択してから、今度は頂点の位置ボタンを長押しし、エッジの法線ボタンをクリックします。これで、球体の表面にぴったりと重なるように配置することが出来ました。アイテムリスト上ではこの二つのアイテムに対して親子関係はありませんが、球体を回転させても、必ず立方体は配置した位置や回転に従うようになります。

ではこれをベースに、今度はデフォーマで波の表現を行っているメッシュに対して、アイテムを配置してみましょう。

サンプルで使用するシーンは、プロシージャルテクスチャデフォーマフォールオフを組み合わせて作ったシーンです。詳しくは、ビデオ「プロシージャルテクスチャを使って波の動きを表現するには」で解説していますので、そちらをご覧ください。

ではこの波に沿うメッシュを作成しましょう。プリミティブで円錐を作ります。コンポーネントモードで円錐の底面がY=0の状態になるよう設定しておきます。円錐を選択したら、次に波のメッシュを選択し、先ほどと同様、頂点の位置ボタンをクリックします。さらに、もう一度円錐と波のメッシュを選択し、次にエッジの法線ボタンをクリックします。

アニメーションを再生してみると、デフォーマによって波のメッシュが変形し頂点やエッジが移動しているのに伴い、円錐のメッシュもあわせてアニメーションするようになりました。

この方法を使うと、波の上で船が漂うシーンなどを簡単に表現できるようになります。

2014年9月25日