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アニメーションタイムラインをフィットさせるには


https://www.youtube.com/watch?v=G2DDbWykM9U

Modoバージョン13.2ではアニメーション作業が集中して快適に行えるよう、アニメーションのタイムラインを自動フィットさせる機能が搭載されました。

サンプルとなるシーンにはキャラクタのリグに対してアクターが設定されており、ダンスをするアクション、ボクシングをするアクション、歩くアクションという3つのアクションが設定されています。このキャラクタデータとアニメーションデータについては、Adobe CCユーザーが利用できるウェブサービスmaximoからダウンロードしたFBXデータを利用しています。こういったキャラクタに対するアクションデータを複数読み込んで適用する方法については、ビデオ「複数のFBXファイルの動きを一つのキャラクタにまとめるには」で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。

一つのシーンの中で、アクターに対して複数のアクションを保持できるというのは非常に便利なことではありますが、シーンに対する時間範囲というのは一つだけであり、その時間設定がそれぞれのアクションと一致するとは限りません。このシーンの場合であれば、ダンスするアクションが一番長く、323フレームであり、それがそのままシーンの範囲設定となっています。しかしボクシングのアクションは65フレーム、また歩くシーンは33フレームと、その範囲はそれぞれ大きく異なっています。そのままの状態でタイムラインで作業をすると、何も動きがない時間が長く表示されていることになります。

これを解消するため、Modoレイアウトのアニメーションパレットには、自動フィットというモードが搭載されました。このオプションをオンにしておくと、アクションを切り替えるたびに、そのアクションで有効なアニメーション範囲でタイムラインを表示するようになります。これはシーンの範囲を変えているのではなく、アクションを切り替えるたびに、表示するカレント範囲を変えています。これにより、今編集しているアクションのタイムラインによりフォーカスを当てることができます。

またこの自動フィット機能はアクションに限ったことではありません。例えば、このデフォーマのサンプルシーンでは、まずRotationEffectorのロケータがひねりを加え、その後、球状のラディアルフォールオフが位置を移動することで、デフォーマの影響範囲を変化させ、変形箇所を移動するようにしています。この場合、RotationEffectorのアニメーション、そしてRadialFalloffのアニメーションそれぞれにフォーカスさせたいようであれば、フォーカスさせたいアイテムを選択した上で、タイムライン上でAのキーを押すとそのアイテムに設定されているアニメーションの範囲が、カレント範囲として表示されるようになります。このため、フォーカスしたい兄テムを選択してはタイムライン上でAキーを押すだけで、その範囲だけに集中して作業を行えるようになります。またShift+Aキーを押すと、そのシーンのアニメーションが設定されている範囲で表示されるようになります。

この時間に関する自動フィットは、ビューポートにおける自動フィットのショートカットキーと同じなので、感覚的にもぱっとわかりやすく作業がしやすいかと思います。

2019年11月14日