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13.2で追加されたグラフ編集における様々なカーブの表示方法


https://www.youtube.com/watch?v=1vImSO5mvqo

Modoバージョン13.2ではグラフ編集での作業をよりやりやすくするため、様々な表示オプションが追加されています。

このサンプルシーンにはティーポットが一つ用意されており、120フレームの間に移動と回転にアニメーションが設定されています。アニメーションはモーションパスで表示されていますが、このモーションパスを表示するには、表示タブからモーションパスを追加ボタンをクリックするだけです。カレントタイム以前のパスについては紫色、カレントタイム以降のパスについては緑色で表示されていますが、カレントタイム前後のどのくらいの時間をパスで表示させるかについては、タイムインタイムアウトのプロパティで調整するようにしてください。

では、F7キーを押してグラフ編集パネルを開いてみます。グラフ編集のパネルには、移動や回転、スケールなどのトランスフォームチャンネルが表示されています。

まずはカーブの正規化表示です。グラフ編集では選択されているチャンネルが全体の範囲に合わせて表示されています。例えばXYZ回転チャンネルを併せて選択すると、その全体の範囲でグラフに表示されます。これを一つ一つのチャンネルの最大・最小範囲に併せて表示させたい場合、この正規化表示モードをオンにします。そうすると、他のチャンネルと比較して値の変化が小さなものであったとしても、その変化具合というのをきっちり確認できるようになります。

その右隣にあるのがスタック表示モードのボタンです。このボタンをクリックすると、選択されている各チャンネルが正規化された状態で、重なり合うのではなく、それぞれ独立して表示されるようになります。これにより、複雑な動きをしているチャンネルをそれぞれ同時に確認することができるようになります。

またその左隣にある2つのボタンは速度を表示するモードと速さを表示するモードです。速度と速さはいっけん同じのように感じられますが、速度というのはある一つのチャンネル内における変化の緩急具合を表し、速さというのは位置情報の変化の緩急具合を表します。

ですので、速さ表示モードをオンにしても、回転チャンネルやその他のチャンネルでは、速さは表示されません。速さは位置のチャンネルを表示しているときにのみ、表示されます。グラフ編集上で位置の値を変更すると、リアルタイムに速さのグラフも反映されます。速さが表示されるようになったことで、移動していく上での滑らかさなどを視覚的に確認できるようになります。

これに対して速度表示モードの場合、ある一つのチャンネル内における変化の緩急具合ですので、複数のチャンネルを表示しているときには表示されません。チャンネルがひとつだけ選択されている場合に、表示されるようになります。これは値の変化に対する緩急具合ですので、位置だけに限らず、回転チャンネル、さらにはトランスフォームのチャンネルではないモーフのチャンネルなどでも表示させることが可能です。

このように、バージョン13.2ではグラフ編集上でアニメーションをさらに細かく調整できるようなモードが実装されています。

2019年11月19日