旗をたなびかせるには

今回はダイナミクスを利用して、旗をたなびかせる方法について解説していきます。

サンプルとなるこのシーンでは旗のポール部分となるメッシュと、旗の布のメッシュとが用意されています。

[1] 布のメッシュはダイナミクスの影響を受けて柔らかく変形しますので、まずはソフトボディを適用します。

当然、これだけでは何も起きません。ソフトボディの一部を固定するという設定が必要になります。

[2] ソフトボディの一部を固定するには、まず固定先となるメッシュをパッシブリジッドボディに指定します。この場合はポールがそれに当たりますので、ポールのメッシュを選択し、パッシブリジッドボディを設定します。

[3] 次に、どの部分を固定するのか、という設定が必要になりますので、布とポール、双方のメッシュを選択したまま、頂点編集モードへと切り替えます。

[4] ちょうど、旗とポールとが触れ合うような部分が固定されることになりますので、双方のメッシュの連結すると想定される部分の頂点を選択します。

[5] ビューポートを上面に切り替えましょう。頂点がよく見えないようであれば、ショートカットキーのOのキーを押して、アクティブメッシュタブの表示から頂点表示をオンにしてください。これで頂点が黒く表示されるようになります。

マウスの中ボタンで投げ縄選択を行い、必要な頂点を選択します。

[6] 頂点を選択したら、ダイナミクスタブのアンカーに設定をクリックします。これで設定は終了です。

頂点の選択を解除し、シミュレーションボタンをクリックして、シミュレーションを行いましょう。

重力の設定に従って、旗が下に垂れ下がっています。もしシミュレーションが正しく行われていないようでしたら、アイテムリストからSolverを選択し、ステップの数を上げてみてください。

[7] ここではさらに風の設定を追加してみましょう。フォースからウィンドを追加します。

風の流れに従って、旗がたなびくようになります。

2013年9月18日