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複数のモーフマップから新たなモーフマップを作り出すには


https://www.youtube.com/watch?v=j1AwW9MV7Jo

モーフマップをいくつも作成していくうちに、複数のモーフマップを一つにまとめたり、またモーフの値を調整して新しいモーフマップを作り出したい場合も出てくるでしょう。今回は複数のモーフマップから新たなモーフマップを作り出す方法をご紹介します。

このサンプルとなるメッシュには、右目を閉じたモーフ、左目を閉じたモーフ、口の右端を上げたモーフ、口の左端を上げたモーフ、顔全体が下がり気味のモーフ、眉をあげているモーフと、複数のモーフが用意されています。ここからさらに、これらのモーフを組み合わせた新たなモーフマップを作っていきます。

まずはそれぞれのモーフに対して、モーフインフルエンスを追加します。セットアップレイアウトへと移り見てみると、モーフインフルエンスを追加した段階ではデフォルトで全てのモーフインフルエンスの強さが100%になっているため、全てのモーフが効いている状態となっていますので、いったんモーフインフルエンスをすべて選択し、強さを0%に設定して、モーフの影響を一切受けていないデフォルトの状態へと戻しましょう。

ではまず右目をウィンクさせてみます。さらに口の左端を上げて、眉全体を少し持ち上げてみます。それぞれの強さの数値を調整して、ちょうど良い表情となるようにしていきます。表情が出来上がったら、この状態を一つのモーフマップへとしてみます。

形状メニュー > フリーズを実行します。フリーズは変形しているジオメトリをその変形状態のままメッシュへと反映させる機能ですが、この変形状態をベースとなるメッシュではなく、モーフマップへと反映させる方法があります。今回の場合、変形つまりデフォーメーションの結果をフリーズさせますので、デフォーメーションをフリーズボタンをオンにし、変形をモーフへ保存オプションをオンにします。保存するモーフマップの名称を指定し、フリーズさせます。

モデルレイアウトへと戻り、モーフマップのリストを見てみると、先ほど設定したモーフマップが新たに作成されているのがわかります。

複数のモーフマップを持つことで、表情を細かく調整することが可能ですが、それによりある程度の決まった表情というのがあれば、今回の方法を用いて表情のキーとなるモーフマップを作っておくことが可能です。

2016年6月2日