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MDD形式でのエクスポート

https://www.youtube.com/watch?v=qMH_KAwVC-0

MODOではバージョン801以前もMDDファイルを読み込むことはできましたが、901からは新たにMDDファイルでの出力も可能になりました。MDDファイルとは、デフォーマなどジオメトリのアニメーション情報を保存するためのファイルフォーマットであり、他の3DCGアプリケーションでもサポートされているフォーマットです。

サンプルとなるシーンでは、回転のデフォーマフォールオフによって、ドーナツ型のメッシュが変形のアニメーションを行っています。このアニメーションを他のシーンで再現しようとすると、このメッシュやデフォーマ、フォールオフ、さらにアニメーションの情報も全て持っていく必要がありますが、いったんMDDに出力してしまえば、後はMDDを読み込むだけで良くなりますので、非常に簡単に取り扱えるようになります。

MDDに出力するためには、ジオメトリがアニメーションしているメッシュを選択し、アニメーションメニューにあるMDD書き出しを選択します。書き出す範囲やステップを設定したら、MDDファイルを保存します。

では、実際に書き出したMDDを読み込んでみましょう。MDDファイルを適用するモデルは、出力した時と同じメッシュデータに合わせる必要がありますので、いったんこのデフォーマを適用しているドーナツ型のメッシュを取り出して保存しておきます。メッシュを選択し、ファイルメニュー > アイテムプリセットの保存からメッシュを保存しておきます。これでプリセットとしてライブラリに保存されましたので、次から何度でも自由に使えるようになります。このアイテムプリセットの保存方法については、ビデオ「メッシュアイテムを再利用するには」をご覧ください。

ではシーンをクリアにし、全く何もない状態に戻したら、ショートカットキーF6のキーでプリセットパネルを開き、先ほど保存しておいたモデルを読み込みます。次に、このモデルに出力したMDDファイルを適用します。セットアップタブへと移り、デフォーマサブタブからMDDファイルボタンをクリックします。出力しておいたMDDファイルを読み込むと、アニメーションが再現されるのが確認できます。

このように、あらかじめジオメトリのアニメーションがある程度決まったものであるならば、MDDファイルを介しておくことで、シーンの構造をシンプルなものにし、何度でも再利用することが可能になりますし、また他の3DCGアプリケーションへのデータのやり取りも可能になります。

2015年6月24日