月別アーカイブ: 2011年7月

recoil 日本語プレリリース版販売開始!

大変長らくお待たせいたしました。

Luxology社より販売されていた物理演算シミュレーション用プラグイン「recoil」、本日2011/07/06より、recoil 日本語プレリリース版として販売を開始いたしました!

本プラグインはBullet Physics物理演算エンジンを用いて、modo 501上で剛体物理演算(リジッドボディダイナミクス)シミュレーションを行うためのプラグインとなっています。具体的にどんなことができるのかについては、まずこちらの映像をご覧ください:

このようにオブジェクトとオブジェクトが衝突しあうようなアニメーションを生み出すことができるプラグインなのです。また静止画用に、多くのオブジェクトが互いにのめりこむことなく積み重なるような配置も、recoil プラグインを使用すれば、簡単に設定できるようになります。

recoil紹介ページには、多数の静止画・動画のサンプルが用意されていますので、どうぞそちらもご覧ください。

また、今回販売を開始する日本語プレリリース版では、インターフェイスの完全日本語化に加え、チュートリアルビデオ2本を日本語字幕付でご提供いたします。

来月リリース予定の recoil 日本語版(インターフェイスおよびドキュメント、ビデオ全て日本語化予定)も無償でご提供いたしますので、一刻も早く recoil を触ってみたいユーザー様は、どうぞ一足先に日本語プレリリース版でお試しください!

 

プロダクトデザイン実践セミナー

今月30日(土)、Apple Store 銀座にて「3DCG アプリケーションmodoによるプロダクトデザイン実践セミナー」が開催されます:

Apple Store 銀座 7月30日(土曜日)7:00pm〜8:00pm
「3DCG アプリケーションmodoによるプロダクトデザイン実践セミナー」

プロダクト、建築などさまざまなデザインのビジュアライゼーションに使用されている3DCGアプリケーション、modoの実践的な活用方法をご紹介しま す。最新バージョンmodo 501を使ったスピード感のある効率的なプロダクトモデリングを実演しながら、わかりやすく解説。講師はmodo UserGroup OSAKA所属の3DCGクリエイター、日比隆志氏です。

http://www.apple.com/jp/retail/ginza/

今回講師を務められるのは、modo実践チュートリアルビデオ(建築パース編家具編インテリア編)をリリースされている日比隆志氏です。普段の活動の拠点が大阪ということもあり、東京ではセミナーが開催されるのは貴重な機会ですので、お時間のあう方は是非ご参加くださいませ。

 

 

コミュニティメンバーインタビュー

Luxology.comに、コミュニティメンバーの新しいインタビュー記事が2つ掲載されていますので、紹介いたします。
IGLOO

最初の記事は、カナダトロントにあるIGLOOというプロダクションで、Gustavo Fernandesさんにインタビューした記事です。IGLOOでは、modoを制作のパイプラインのモデリングとレンダリングの行程で使用しています。リギングやアニメーションはMayaで行いアニメーションの結果をMDDファイルに出力し、modoでレンダリングを行っています。画像の合成はAfterEffectもしくはNukeをプロジェクトの内容に応じて選択して使用いるそうです。modoは401から使用し、現在はmodo 501にアップデートしています。
modoを使用した最初の大きなプロジェクトは、Alice in Chainsウェブサイトのインタラクティブビデオで胎児の皮膚の表現にmodoのサブサーフェイススキャッタリングが使われています。
 

Alice in Chains – Acid Bubble from IGLOO VFX on Vimeo.

ToyotaのCMでは、カメラトラッキングをMatchMoverで行い、modoに出力しています。マテリアル、ライティング、HDRIマップの設定をmodoで行い、各車に対して約12レイヤーをレンダリングしています。

制作には合計100のCPUコアを持つ10台のMacワークステーションで行っています。各マシンには12GBのメモリーを搭載しています。パイプラインはショットをブレイクダウンするためにFinalCutProを使用するところから始まります。アニメーションはMayaで行いますので、レンダリングでmodoに戻すためにMDDに頂点アニメーションを出力しています。modo 501は、制作のパイプラインに統合されており、長いシーケンスのレンダリングでも安心してレンダリングが行われています。
Adam Ohern

Adam Ohernさんは、カリフォルニアのサンタモニカを拠点に活躍する工業デザインコンサルタントです。Adam Ohernさんの仕事は、ラップトップから電動工具、オーディオ機器からバスルームの設備など幅広く手がけられています。Adam Ohernさんは、modoとSolidWorksをコンセプトデザインから実際の制作まで使用しており、ロサンジェルスにあるOTISとStudioArtsのデジタルデザインのクラスも持っています。また、Luxologyから発売されているSunglassesBackpackのチュートリアルビデオは、Adam Ohernさんによって制作されたものです。また、cadjunkie.comで、オリジナルのビデオチュートリアルを公開しています。

SolidWorksに新しく搭載されたtsElementsについて解説してくれています。工業デザインでは、製品を製造するための精密な寸法が必要なためNURBSのような曲面表現方法が必要になるため、SolidWorksのようなCADシステムを使用します。SolidWorksは、非常にパワフルなツールで私のスタジオでも主要モデリングツールとして使用しています。しかし、有機的な形状を制作する場合はmodoを使った方が簡単にモデリングができます。全体的な形状を簡単にモデリングする場合はmodoを、精密な機械形状を作る場合はSolidWorksを使っています。tsElementsを使用することによってmodoで素早くサブディビジョンサーフェイスでモデリングした車のボディをSolidWorksに持ってくることができるようになりました。最終的な形状は、G2レベルで曲率が連続されていますので、製造工程にモデルデータを送ることが可能です。
cadjunkieのブログにtsElementsを使用した基本的な手順が解説されています。

tsElements from Adam OHern on Vimeo.

Adam Ohernさんは、工業デザインの上流モデリングでmodoを使用して制作したサブディビジョンサーフェイスをtsElementsでSolidWorksに出力するワークフローを薦めています。サブディビジョンサーフェイスは、N-Gonを作らずに四角形だけでモデリングするとピンチができずにきれいにSolidWorksにデータを出力できるそうです。

Microsoft RADER

日本国内ではあまりお目にかかることのないMicrosoft社のSignature PC用のアニメーション↓

http://d3d.com/3D/Animation/Entries/2011/4/22_Signature_PC.html

こちらはmodoを使用して製作されているようです↓

http://d3d.com/3D/Blog/Entries/2011/6/1_Microsoft_Radar.html

ラップトップから格納式のレイダーが出てきて収まるまでのアニメーションですが、非常にうまく構成されていますね。レイダーのモデリングもそうですが、特にレイダーの一つ一つの羽が広がっていく様子など、細部にわたって丁寧に組み込まれています。動きを制御するためのリグも用意されているんですね。

製作者である Henk Dawson さんのウェブサイトはこちらです↓

http://www.d3d.com/3D/Home.html